無機材料の多くは結晶性の固体であり、単結晶が集まった多結晶体である。したがって、無機材料の諸性質を理解するためには、結晶に対する理解が不可欠である。本講義では、結晶の周期性や構造の記述法およびX線を用いた構造解析の基礎について学習する。
結晶構造と周期性、対称性と物性、散乱と回折、粉末X線回折、単結晶X線回折
第1回 | 結晶とは何か(単位胞と基本構造) |
---|---|
第2回 | 対称性とブラベー格子 |
第3回 | 7つの結晶系、格子定数 |
第4回 | 二次元ブラベー格子 |
第5回 | 格子のスタッキング、典型的な結晶の形 |
第6回 | ミラー指数その1:結晶における方向の記述 |
第7回 | ミラー指数その2:六方晶におけるミラー指数 |
第8回 | 面間隔の求め方 |
第9回 | 格子欠陥(原子空孔と転位)・多結晶体 |
第10回 | X線の発生法・特性X線について |
第11回 | ブラッグの条件と面の間隔 |
第12回 | 粉末X線回折による格子定数の求め方 |
第13回 | 単結晶による解析 |
第14回 | ステレオ投影と極点図 |
第15回 | まとめ |
成績評価 | 定期試験90% レポート評価10%(予定) |
---|---|
指定図書 | 早稲田嘉夫・松原英一郎著「X線構造解析」内田老鶴圃 |
参考書 | カリティ著・松村源太郎訳「X線回折要論」(アグネ) |
宿題および小試験 | 小試験・演習等は適宜行う |
前提学力 | 1年前期に受講する数学について、よく理解していることが望ましい。 |